無料クーポン利用低調 がん検診 早期発見へ活用して
update 2009/10/26 09:48
函館市が8月までに配布した、子宮頚(けい)がんと乳がん検診の無料クーポンの利用が伸び悩んでいる。市は両検診合わせて約1万9000人の対象者にクーポンを配布したが、9月の受診率は両検診ともに2%程度と低迷。使用は来年2月末までで、市立函館保健所は「早期発見と治療に結びつけるためにも、無料の機会を活用して、ぜひ受診を」と呼び掛けている。
無料クーポンは日本のがん検診受診率向上を目指して、全国で実施されている。市が実施する検診は子宮がんで20、25、30、35、40歳の延べ8350人、乳がんは40、45、50、55、60歳の同1万963人対象に、クーポン券を配布した。
しかし、同保健所がまとめた9月中の実績によると、対象者のうち乳がん検診を受けたのは272人(受診率2.5%)、子宮がん検診は204人(同2.4%)にとどまる。
同保健所は国に準じ、受診率を50%に設定した。そうした中での思わぬ低調に「健康に対する意識づけがまだ十分に届いていない」と分析した上で、周知ポスターの作製や、若年層が集まる場所でのPRなどの検討を進めている。
市内で検診可能な医療機関は子宮がん17カ所、乳がん8カ所。事前連絡で予約したうえで、来年2月28日まで無料で受診できる。今年4月から8月までに市の検診を受けた対象者は、かかった費用が払い戻される。
同保健所は特に子宮がんで若年層の検診を重視しているだけに、「若いうちから発症しても、早期発見で100%治る。自分には関係ないものと思わずに、クーポンを活用してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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