桧山 新型インフル報告減も…休校措置続発?
update 2009/10/25 10:10
【江差】江差保健所管内の桧山南部5町の新型インフルエンザ定点報告数は、1定点当たりの患者報告数が第42週(12日〜18日)で4.33人と全道30保健所管内で最低水準となった。だが、管内の小中学校では集団感染に伴う休校や学年閉鎖が続発しており、報告数の低下に関係者も首をかしげている。
同保健所は管内3カ所の医療機関で患者数の定点把握を行っている。新型インフルの発生が比較的遅かった桧山南部だが、小中学校などの集団感染が続発した第40週(9月28日〜10月4日)には、1定点当たりの患者数が、注意報発令基準(10人)に迫る7.33人に上昇。しかし、函館市など全道で警報(30人)発令が相次ぐ中で、同保健所管内だけは第41週(10月5日〜11日)は5.00人、第42週には4.33人と低下傾向が続いている。
全道30保健所管内で注意報が発令されていないのは江差、上川(7.00人)、根室(8.00人)だけ。第42週には函館保健所が63.27人、渡島保健所が51.00人、八雲保健所も33.33人と感染拡大は止まらず、全道平均の患者数も57.93人に達したのとは対照的だ。
しかし、桧山南部では江差町や上ノ国町で小中学校の休校や学年閉鎖が相次いでおり「発症した児童生徒は減っていない。実感としては数値の傾向よりも感染が拡大している」(町教委担当者)。ただ、乙部町では小中学校の休校や学年閉鎖は行っておらず、感染拡大のペースが他地域よりも鈍い傾向はあるようだ。桧山南部では、函館など管外の医療機関を受診する住民も多いため「患者数が他の保健所管内に吸収されている可能性もある」(ある町の担当者)との声もある。
提供 - 函館新聞社
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