新型インフル・医療従事者対象のワクチン きょうから道内初接種

update 2009/10/23 10:43

 新型インフルエンザワクチンの医療従事者を対象とした予防接種が、道内でも23日から始まる。しかし、接種希望者が当初の予想を大幅に上回ったことによる道の取りまとめ作業の遅れなどで、前日の22日にようやくワクチンが納入される現場がほとんど。このため、函館市内の医療機関では、大規模病院を中心に準備作業に手間取り、本格的に接種が行われるのは週明けにずれ込む見通しとなっている。

 今回、道が医療従事者用に確保したワクチン約7万4800人分対し、希望数は約14万人分。このため道は、病院については従事者数の8割、有床の診療所には最高20人分、無床の診療所には最高10人分をめどに、納付数を調整した。

 市立函館病院(函館市港町1)では職員約700人分のワクチンを希望したが、22日までに納付されたのは約半分。同病院総務課では「対象人数が多いので27日から約1週間かけて接種を行っていく」という。亀田病院(同昭和1)も納付数が希望数を下回ったため、22日に開いた会議で優先順位を再検討し、26日からの接種開始を決めた。

 無床診療所のあんざいクリニック(同本町3)では、15人分のワクチン希望に対し、22日夕方に届いたのは10人分。同クリニックでは23日に接種を行う予定で、安斎由紀子副院長は「ワクチン接種によって、診察する側とされる側双方に安心感が生まれてくれれば」と期待する。

提供 - 函館新聞社




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