マルメロの収穫始まる

update 2009/10/22 11:45

 【北斗】ほのかな甘い香りを放つマルメロの収穫が21日、北斗市市渡の市営マルメロ果樹園で始まった。

 マルメロは合併前の旧大野町時代から栽培されていて、広さ4000平方bほどの果樹園に約150本が植えられている。果実は主にジャムやジュースなどの加工品に使われ、香りを生かし芳香剤の代用としても利用されている。新市になってからは市商工会がアイスクリームを商品化するなどマルメロを生かした特産品開発が進められ、市農政課は「行政と民間が一体となっていろいろな商品開発に取り組みたい」と話している。

 今年は7月の長雨の影響を受けずに順調に生育し、例年と同じ時期に収穫。市から管理を委託されている函館広域森林組合の組合員ら約20人がが午前9時ごろから、「かおり」と呼ばれる品種を中心に収穫。会員らは実を包んでいた紙を取り外した後、黄色くたわわに実ったマルメロを枝から抜き取り、かごに入れていった。この日は1トンほどを収穫し、主に24日から市営温泉「せせらぎ温泉」(市本町)で実施するマルメロ湯に使う。

提供 - 函館新聞社




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