天候不順で道南の農作物に被害
update 2009/10/22 11:43
渡島、桧山両支庁は21日、7月以降の低温や長雨、日照不足に伴う管内の農作物被害状況を発表した。道南の被害は飼料作物、ジャガイモ、水稲などに目立ち、被害総額見込みは渡島管内が2億5100万円、桧山管内が10億8200万円。ただ、道内14支庁別では渡島が12番目、桧山が10番目と他地域に比べ被害は最小限にとどまった。
同様の調査は日照不足で冷害が深刻だった2003年以来6年ぶり。道農政部が1日現在でまとめた調査結果によると、道内の被害見込額は約595億円。渡島では八雲、森、木古内、知内、長万部の5町で被害があり、被害戸数は314戸(1900ヘクタール)、管内の主業農家全体の22%だった。
渡島の主な被害作物は、飼料用トウモロコシなど「飼料作物」が被害額7000万円、被害面積900fで最も多く、管内の被害額全体の28%を占めた。次いで野菜が6000万円(24%)で「特に長雨で森町のカボチャやトウモロコシに被害が集中した」(渡島支庁農務課)という。
このほか、最も被害が大きかった八雲町では、被害額1億2000万円のうち、飼料用トウモロコシが半数以上の6600万円を占めた。水稲は生育に最も影響が出る「冷害危険期」に天候が回復したため、渡島全体の額で2000万円、面積で300fの被害にとどめた。
一方、桧山管内の被害戸数は941戸、被害面積は1万ヘクタールで、7町すべてで被害が報告された。作物別では排水不良や疫病の発生で打撃を受けたジャガイモが3億800万円(900ヘクタール)と最大の被害額を計上。管内全体の被害額の28.5%を占めた。道農政部によると、ジャガイモの被害は全道で約70億円。南部でメークイン、北部で男爵イモの生産が盛んな檜山では、全道被害額の11.8%を占めるという。
また、低温で稲穂の生育が低迷した水稲は2億6300万円(3600ヘクタール)に上る。野菜は1億4800万円(400ヘクタール)、飼料作物も1億4800万円(3500ヘクタール)の被害が見込まれるという。
提供 - 函館新聞社
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