函館題材のレコード展示

update 2009/10/21 13:52

 函館を題材としたレコードやCDを収集する「函館の歌謡曲コレクションの会」(大寺章吉会長)による初の展示会が25日まで、五稜郭タワー(函館市五稜郭町)で開かれている。19日には函館出身の歌手によるミニコンサートも行われ、会場は多くの市民や観光客らでにぎわった。

 同会は函館を舞台にした膨大な歌謡曲を、貴重な娯楽文化・情報文化として収集・保存するとともに、観光などにも積極的に活用していこうと、市内のレコードコレクターや音楽関係者らを中心に今年8月に発足。名誉会長に函館出身の演歌歌手、佳山明生さんを迎えている。

 当初は個人のコレクションを中心にした60曲程度だったレパートリーが、市民からの寄贈などにより200曲以上に拡大した。今回はそのうち70数曲のジャケットを解説とともに展示。同時に、函館の古い街並み写真や石原裕次郎が出演した函館ロケの映画スチールのパネルも飾られている。

 連動イベントとして19日には、函館出身の演歌歌手、近江亜矢さんや高松俊行さんら6人によるミニコンサートも開かれた。近江さんは「函館ブルース」、高松俊行さんは「函館本線」「立待岬」など函館にゆかりの深い名曲を熱唱。また、函館出身でアイドル歌手として活躍した谷ちえ子さん(東京在住)も特別出演し、デビュー曲の「花の女子校数え歌」で会場を盛り上げた。

 同会の設立理事の一人で、FMいるかパーソナリティーの橋本孝さんは「今回の展示は会の存在を多くの人に知ってもらうとともに、さらに楽曲の数を増やすことが目的。最終的にはコレクションの閲覧や視聴が自由にできる施設を設置し、函館の貴重な文化・情報資源として活用していきたい」と展望を語った。

 なおミニコンサートは23日も午後1時と午後2時15分からの2回実施する。入場無料。

提供 - 函館新聞社




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