子どものインフル流行で休日の小児科医体制充実へ
update 2009/10/21 13:52
新型インフルエンザが特に子どもの間で猛威を振るっている状況を受け、函館小児科医会(児島宏典会長)は20日までに、休日当番医における小児科医療体制の充実を図る方針を固めた。現行の函館市内1人体制から、北斗市、七飯町を含む2市1町の広域における2人体制に増やしたい考え。今後、各自治体の関係者に協力を要請する。山田豊副会長(函館中央病院臨床顧問)は「緊急臨時的なことなので急いで医師会と調整したい」と話している。
山田豊副会長によると、市内の病院や小児科開業医には連日患者が詰め掛けており、日曜や祝日の診療を担う休日当番医の病院でも数時間待ちの状態があったり、市夜間急病センター(市総合保健センター内)も通常より遅くまで診療時間が掛かるなど医師の負担が増している。
渡島管内では圧倒的に子どもの感染が多いことから、同会は18日に臨時幹事会を開いて対策を検討。休日当番医の小児科医を増やすため、近隣自治体も巻き込んで医療体制を強化することにした。19日に同センター運営委で方針を示しており、函館医師会を通じて渡島医師会にも協力を要請する予定。
休日当番医は、現行では函館、北斗、七飯の医師会がそれぞれ運営。函館では市内を西、北、東部の3地域に分け、地域内の医療機関が担当を回しており、うち1カ所で小児科が担当している。
山田副会長は「感染拡大は予想以上。休校や学級閉鎖で示された自宅安静期間は外出を控え、他人に移さないようにしてほしい」と話し、「子どもの場合、けいれんや意識不明など脳症につながる症状や呼吸困難などに注意してほしい」と呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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