新幹線延伸予算要求見送り 道南にも動揺広がる
update 2009/10/17 15:34
2010年度予算の概算要求で、北海道新幹線の長万部―札幌間など新規着工区間の事業費が盛り込まれなかったことを受け、札幌延伸を目指してきた道南の関係者にも動揺が広がった。新青森―新函館間など既着工区間の予算は当初の予定通り確保された一方、前政権下で合意していた09年度内の札幌延伸着工は先送りされる公算が大きくなった。
10年度当初予算の概算要求では、整備新幹線の国費として、道新幹線新青森―新函館間に充てる工事費を含め、09年度当初と同額の706億円を計上。ただ、09年度予算に盛り込まれていた長万部―札幌間など新着工区間の事業費や調整費については、今回の要求では見送られた。
高橋はるみ知事は「概算要求に既着工区間の予算が盛り込まれたことは、北海道新幹線の新函館までの着実な整備が図られるものと受け止めている」としながら、「新規着工区間については年末の政府予算案の決定までに精査され、札幌延伸に向けて政府でさらに検討が進められることを期待している」とコメント。
西尾正範函館市長は「札幌―長万部間の認可、着工についてはこれまで各期成会と連携を図りながら要望活動をしてきた経過があり、今後の対応について期成会とも相談して検討したい」と述べた。渡島支庁新幹線推進室は「一日でも早い札幌延伸が必要というスタンスは変わらず、今後も沿線自治体や経済界と連携して活動していく」、北斗市新幹線対策課は「延伸については国の動向、推移を見守りたい。まずは最重要課題の新駅整備を粛々と進めていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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