「函館愛」胸に社会で輝く 本紙創刊号に載った当時小6の工藤さん…きょうから新聞週間
update 2009/10/15 18:00
きょう15日から21日までは「第62回新聞週間」。全国の地域新聞は「地域の発展」「地域のコミュニティーの広がり」への寄与を使命に、地元に根差した紙面作りに励んでいる。函館新聞も1997年の創刊以来、函館圏のさまざまな話題を読者に提供し続けてきた。小学生の時に創刊号に載った工藤陵一さん(25)は今、社会人として函館で活躍している。
工藤さんが掲載されたのは、97年1月1日付創刊号47面の「国際交流ぼくらの手で」の記事。工藤さんは当時6年生だった函館日吉が丘小の国際交流に関する取り組みを紹介するコーナーで、「外国人でも身振り手振りで気持ちは通じるよ」とインタビューに答えている。
取材は記憶にないというが、当時の紙面に「同級生に見覚えがある。クラス委員長を率先してやるタイプだったから質問に答えたのかも」とはにかむ。
その後函館湯川中に進み、函館商業高の卒業と同時に市内の大槻食材に就職した。
日々の暮らしの中で、小4からずっと続けてきた野球への思い入れは強い。特に函商野球部2年生の時、渡島地方大会1回戦で4番バッターのけがに伴い、補欠だった工藤さんが代打で登場。ヒットを打ち、新聞に写真が載った時のうれしさや恥ずかしさは鮮明に覚えている。チームは順調に勝ち進み、30数年ぶりに全道大会に進出した。現在も工藤さんは、会社の草野球チームに所属してプレーを楽しんでいる。
13年の時を経て、再び函館新聞の取材を受けることについて「ただびっくり。面白いめぐり合わせ」と語る。生まれ育った函館への思いを「潮の香りや特有のなまりに愛着を感じる。特に不便は感じない」と明るく話している。
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