函館市文化賞に舞踊家・藤間さん、音楽分野・中島さん

update 2009/10/14 13:16

 本年度の函館市文化賞受賞者に、芸術(芸能)分野から舞踊家の藤間扇世(本名・岡部貴代子)さん(73)=同市日吉町=、同(音楽)分野から中島眞之さん(68)=同市東山=が選ばれた。ともに長年にわたる各分野での教育、活動などが評価された。贈呈式は11月3日午前11時から、函館市民会館で行われる。

 同賞は市文化賞審議会(座長・西尾正範市長)が審議し、市の芸術や文化の発展に寄与した個人や団体に贈られる。本年度は団体の該当はなかった。芸能分野から36人目、音楽分野からは12人目となる。

 藤間さんは函館市出身。1歳5カ月で藤間扇吉氏に入門し、以来72年間にわたり活動。1983年には他流派の若手6人と「六葉会」を結成して発表会などを開催し、芸の向上や日本舞踊の普及などに励んできたことが評価された。また市民歌舞伎「初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」には初回から出演し、最多記録を誇る。

 中島さんも函館市出身。道学芸大学函館分校(現道教育大学函館校)卒業後、作曲活動を行う傍ら、市内の中学教諭として吹奏楽指導で道内トップクラスの実績を持つ。79年には函館市民オーケストラを設立し、毎年定期演奏会を開き、国内外のプロと共演するなど幅広く活動。99年まで団長を務め、現在も常任指揮者として活躍している。

 受賞の知らせを受けた藤間さんは「これまでの地道な活動が評価されたのかな。今後は育成や普及に力を入れたい」。中島さんは「多くの人と活動してきて、その代表として賞をいただいたと思っている。これからは次の世代につなげていく役目を果たしたい」と語った。

提供 - 函館新聞社




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