市立函館保健所 インフル ことし初の警報

update 2009/10/14 13:15

 市立函館保健所は13日、今年初めてのインフルエンザ警報を発令した。今月5―11日の市内の定点医療機関での患者報告数が30・64人となり警報レベル(30人)を超えたためで、道内では浦河保健所管内に続き2カ所目。函館保健所でのこの時期の警報発令は、資料が残る過去5年間では例がない。また、10―12日の3連休に休日当番医を担当した函館市内の各病院には新型インフルエンザの感染を疑う患者が殺到し、各病院とも対応に追われた。

 同保健所によると、市内の小児科を含む定点医療機関11カ所で、患者報告数が第40週(9月28―10月4日)の94人から、第41週(5日―11日)が337人に増加。定点平均が30人を超え、警報を発令した。

 インフルエンザ警報の発令は2007年2月以来で、同保健所が注意報を飛び越して警報を発令した例は過去にないという。

 同保健所は手洗い、うがいの励行や人ごみを避けての行動を呼びかけているが「学校を中心に発生しており免疫をほとんど持たないので、広がりを止めるのが難しいのが現状。適切なタイミングでの服薬とともに、感染予防のためのせきエチケットを心がけてほしい」と話している。



 一方、新型インフルのまん延を受け、3連休中に休日当番医に患者が押し寄せた。

 市内桔梗3の「中川内科クリニック」は11日に休日当番医を担当。午前9時の診察開始から患者が詰めかけ、午前10時半には受け付けが150人を超えた。同クリニックだけでは対応し切れなくなり、市内の総合病院を利用するよう促したという。

 診察は午後5時までの予定だったが、同7時半まで延ばして116人を診察、うち64人をインフルエンザA型と診断した。中川享院長は「この時期にこんなに混雑するのは初めて」と話す。

 また、12日に当番だったある病院では190人が診察に訪れ、最大で5―7時間待ちと大混雑。午前中から駐車場が満杯となり、周辺では渋滞も発生した。同病院は「80―100人と予想していた。用意した検査キットが足りず、急きょ追加で発注した」と話している。

提供 - 函館新聞社




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