美和小で4カ月遅れの運動会 6月に校舎焼失
update 2009/10/12 13:56
【厚沢部】火災で校舎が焼失した厚沢部町立美和小学校(山崎憲一校長)で11日、4カ月遅れとなる運動会が行われた。周囲の山並みも日増しに色付き始める中、11人の児童は新校舎の完成を心待ちにしながら、全校リレーや地域住民を交えた競技を繰り広げた。
美和小では6月6日に校舎内部から出火し、1950年建設の校舎が全焼。翌日に予定していた運動会はやむなく中止され、児童は校舎に隣接する生活改善センターを仮校舎として授業を再開した。校舎新築のメドが立ったこともあり、4カ月遅れで地域を挙げての運動会が開かれることになった。
グラウンドでは、開催を待ちわびた子供たちや大勢の住民が詰め掛けた。カードに名前が書かれた子供たちや住民を探し出してゴールを目指す競技や、住民による竹馬リレーなど競技種目がめじろ押し。観客席からも「頑張れ!」とにぎやかな歓声が上がった。
6年生の児童会長、久保田勝也君(12)は「ちょっと寒いけど運動会ができてとてもうれしい。新しい校舎ができるのも楽しみ」と笑顔をみせた。応援に駆け付けた山畔清悦教育委員長も「困難を乗り越えて運動会を開くことができて良かった。新しい校舎で授業が再開できる日が待ち遠しい」と話していた。
町は、現地での学校再開を求める地域の要望を重視。旧校舎跡地での新校舎建設を決めた。新校舎は軽量鉄骨造り平屋。床面積は295平方メートル。焼失を免れた体育館はそのまま利用する。旧校舎は解体済みで、3学期の始業式に間に合うよう、来年1月上旬の完成を目指して近く着工する。
提供 - 函館新聞社
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