七飯でクマ出没増加
update 2009/10/12 13:56
【七飯】七飯町でヒグマが畑や集落近くまで出没し、駆除が例年と比べ増えている。2日に軍川で雌(12歳)が捕獲され、同日までの本年度の駆除件数は前年度より3頭多い計7頭(雄4頭、雌3頭)に上る。収穫期を迎えている軍川や東大沼などのデントコーン畑近くでの出没・捕獲が多く、作物の被害も目立っている。町農林水産課は「今年は餌となる木の実が不作で人里に降りてきているのでは」と推測し、町民や観光客へ注意を喚起している。
同町内でのクマの駆除頭数は2006年度が4頭、07年度が2頭、08年度が4頭で、9月から10月にかけて集中している。本年度は7月24日に上藤城のニンジン畑の近くで雄の7歳が、有害鳥獣捕獲で使用するくくりわなに掛かったのを最初に8月17日、9月4日、同24日、10月2日に東大沼や上軍川、大川などで各1頭、9月14日には軍川で2頭が捕獲されている。いずれも射殺処分した。7頭の推定年齢は3歳から12歳で、体重は80―200キロだった。
クマによる農作物の被害状況はニンジンが約0・8ヘクタール、デントコーン約5ヘクタール、スイートコーン約1ヘクタールと広範囲に及んでいる。
全国的にクマに襲われる事故が多発している。紅葉シーズンを迎え、キノコ狩りなど秋の行楽も本格化している。同課は「単独での入山やクマの出没しそうな人里離れた場所に近づかないで。ふんや足跡を見つけたらすぐに引き返して警察や町に通報を。ごみは持ち帰って」と呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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