冬の準備着々 赤松街道でこも巻き体験

update 2009/10/12 13:55

 【七飯】七飯町の国道5号沿いに並ぶアカマツの幹にこも(わらで作ったむしろ)を巻く体験会が11日、同町鳴川の同国道沿いで行われ、町民ら約30人が作業に挑戦した。

 函館市桔梗から同町峠下までの同国道は通称「赤松街道」と呼ばれ、「日本の道100選」に認定されている。こも巻きは昔ながらの害虫駆除方法で、冬の間、暖を求めてこもに入った害虫を翌春、こもごと焼却して死滅させる。毎年、冬が本格化する前に行っている作業で、函館開建函館道路事務所のボランティア団体「赤松街道を愛する会」と町が2005年度から一般者にも体験行事として参加を呼び掛けている。

 参加者はグループごとに分れて、こも巻き作業を展開。行事に協力する同会やNPO法人函館エコロジークラブのメンバーの手ほどきを受けながら、こもを幹に巻き、さらにひもで縛り付けていった。2時間ほどで約60本の木の作業を終えた。昨年に続き2度目の参加という町藤城の柳舘克弘さん(67)は「由緒ある道なので少しでも協力したい。1年ぶりの作業なので復習してから参加した」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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