坂道へっちゃら お出かけバスの運行 16日から西部地区で実験
update 2009/10/12 13:55
函館市は西部地区の住環境整備を目的に、同地区を循環する新たなコミュニティーバス(通称・おでかけバス)の運行実験を16日から開始する。高齢者が多く住む土地柄を考慮し、同地区に点在する坂道の上り下りの負担軽減をはじめ、公共交通機関への接続をスムーズにするのが狙いで、12月30日まで船見町―十字街間を1日12往復する。料金は大人一律100円で、市は「坂道のエスカレーター代わりに利用してほしい」と話す。今実験で住民ニーズの把握に努め、本格運行につなげたい考えだ。
運行実験は市が2006年度から5カ年で進める、西部地区都市再生整備計画に基づいて実施。05年度に実施した住民ニーズ調査では「日用品の買い物を不自由に感じる」との回答が多く、うち過半数が坂道を理由に挙げたことを受け、その負担軽減を目指す取り組みとして行う。
運行ルートは船見町から十字街の間を循環する全長9・2キロ。7つの坂を上り下りしながら38カ所の停留所を設け、沿線住民が徒歩5分以内で利用できるよう配慮した。バス、市電との乗り継ぎポイントも4カ所設定し、うち2カ所で待合所も整備する。
バスはリフト付きの26人乗りで、運行を函館バスに委託する。運行時間は午前8時から午後5時過ぎまでの50分間隔で、料金は大人100円。一日乗車券(同300円)やバス、市電との乗り継ぎ割引も設定している。
また、初回のバス利用時にはスタンプカードを配布し、スタンプを10個ためると無料乗車券となるほか、同地区の飲食店を中心に19店舗でカードを提示すると商品割引などの特典も。12月26―30日には市地域交流まちづくりセンターで抽選会も行い、全マスが押印されたカードが抽選券となる。
実験開始にあたり、市は事業化のめどを1日あたり450人と設定。事業化が見込める場合、公共交通事業者に対して本格運行に向けた要望を行う。
16―18日までは無料で運行。市街づくり推進課は「坂道を歩くことが生活の足かせになっている。近所のスーパーへの買い物や、病院に薬をもらいに行く際などに足として使ってもらいたい」と話している。運行概要はホームページ(http://
提供 - 函館新聞社
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