道央道 八雲―落部IC開通

update 2009/10/11 13:24

 【八雲】道縦貫自動車道(道央道)の八雲インターチェンジ(IC、八雲町立岩)―落部IC(同町東野)間16キロが10日、開通した。函館と道央圏のアクセスが一段と向上し、道南の経済・観光振興、災害時の代替輸送路として期待が高まる。6年後に迫る新幹線時代に対応した高速交通網の完成がまた一歩近づいた。

 道央道の函館方面への延長は、2006年11月の国縫―八雲IC間(21.7キロ)の開通以来、約3年ぶり。開通区間は1999年に着工し、総工費は324億円。今回の開通で札幌―函館間の所要時間はこれまでより5分程度短縮される。

 開通に先立ち、八雲IC寄りの開通区間上で行われた式典には、関係者約250人が出席。道内選出の国会議員らによるテープカットに合わせ、地元の八雲小の児童らがアーチの上のくす玉を割り、公募した八雲町民らを含む関係車両が次々と落部ICまでパレードした。

 一方、落部ICには午後3時の開通前に20台以上が待機の列をつくった。同IC構内で行われたセレモニーでは1番乗りした北広島市の無職永宮利幸さん(67)ら5番目までのドライバーに認定証や地元の特産品などが贈られた。

 永宮さんは午前3時半に自宅を出発し、同8時に到着。「自己満足だが、一番は最高に気持ちがいい。道内の高速では珍しい海沿いの風景を堪能しながら、安全運転で帰りたい」と満足げに先頭で本線に流れ込んでいった。

 東日本高速道路北海道支社は、同区間で一日平均2100台の利用を見込んでいる。同区間の料金は普通車550円だが、11月10日まで開通記念で300円となるキャンペーンも実施中。函館方面に続く落部―大沼IC間(29.8キロ)は2012年度の完成を予定している。

提供 - 函館新聞社




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