台風18号 フェリー運航に乱れ
update 2009/10/10 12:38
非常に強い台風18号は、8日夜から9日未明にかけて渡島半島の東側を通過し、同日午前8時23分までに渡島・桧山管内に出されていた暴風や波浪の警報はすべて解除された。函館市内では街路灯などが倒れる被害があったが、心配された農作物や漁業への被害は報告されていない。交通機関は陸と空は通常のダイヤに戻ったが、フェリーは運休や不定期便運航などが続き、本州に向かう乗客や運送業者などに影響を与えている。
函館海洋気象台によると、今回の台風による24時間降水量は松前で69ミリ(9日午前10時半まで)、函館で39・5ミリ(同日午後零時10分まで)、最大瞬間風速は函館で同日午後1時23分に11・3ミリを記録した。
台風の進路が東側にそれたため、道南地域の被害は予想より小さかったが、函館市によると、椴法華地区の新浜町と銚子町で街路灯が2本倒れ、このうち新浜町では物置の屋根に衝突した。人的被害はなかった。同市本通でも街路樹が倒れている。
津軽海峡フェリーは同日の函館―青森間の全便をすべて不定期便に切り替えて運航している。このため函館ターミナル(函館市港町3)は、前日から足止めされたトラックであふれ、キャンセル待ちは最大700台以上に。午後7時現在も100台以上が出発できるめどが立っていない。静岡県の40代の男性運転手は「8日に稚内での仕事を終え、きょう苫小牧から横浜まで帰る予定だったが欠航だったので函館まで来たが、ここでもキャンセル待ちで困っている」と頭を抱えていた。
このほか、同フェリーの大間―函館間3便と、ハートランドフェリーの江差―奥尻間4便も欠航した。
渡島教育局によると、同日函館養護学校と七飯養護学校が休校となったほか、函館聾学校が始業時間を2時間繰り下げた。
提供 - 函館新聞社
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