函館市が議員らからの物品購入調査、ほとんどの部局で依頼あり
update 2010/9/26 12:40
函館市がこのほど、市議会議員や団体などからの市職員に対する物品購入依頼に関する実態調査を行ったところ、ほとんどの部局で購入依頼があったことが分かった。職員の中からは、議員からの依頼を「断りづらい」と感じているとの意見もあったが、市は現段階で「自粛を求める考えは持っていない」としている。
調査は昨年12月に市議会で指摘されたことを受け、今年5―7月に総務部が全28部局の庶務担当課長に電話や聞き取りで行った。
それによると、購入依頼があったのは国会議員や道議、市議のパーティー券やチャリティーショー、イベントなどの鑑賞券、政党の機関誌など。議員や政党関係者、組合役員、各団体の関係者らが各部局にチラシや券を持参して購入希望者を募るなどの例のほか、機関誌は議員から直接電話で依頼されるケースもあった。
市総務部によると、管理職の親睦(しんぼく)会費でビアパーティー券を購入する部局もあるほか、機関誌に関しては管理職のみならず主査職にも依頼が来るケースがある。また「最近は減ったような気がする」「持ってくる人が代わった」などと答えた部局もあるという。
自由意見では、「議員からの依頼は強制はされていないが、断りづらい」「購入依頼を取りまとめたり、集金などで労力を要する」など、苦痛と感じる旨の意見があった。
同部は調査結果を議会にも報告。「職員それぞれで判断してもらうしかないが、関係性を考えて断りづらいケースがあれば、1人で悩まずに上司に相談してほしい」としている。
提供 - 函館新聞社
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