道南全地点で基準地価下落

update 2010/9/22 12:59

 道は21日、7月1日現在の基準地価(地価調査)を発表した。渡島管内の1平方メートルあたり(以下同)の平均価格は3万1800円で19年連続の下落。下落率は4・8%(前年4・1%)で、地域経済の低迷が色濃く出た。函館市内の商業地の平均価格は7万6700円で2年連続、住宅地の平均価格は4万800円で13年連続の下落となった。渡島・桧山管内では、選定替えを除く全地点で下落した。

 渡島管内の1平方メートルあたりの最高価格は、商業地が函館市本町7の21、第一マルカツビルで下落率15・9%の12万2000円。住宅地は同市本町29の11で同3・1%の7万8000円。

 函館市内の商業地の下落率は6・6%。不況と郊外の大型店との競合から需要が減退し、特に本町中心部は既存大型店の閉店の影響もあり、第一マルカツビルの下落率は全道で2番目に大きかった。

 同市内の住宅地の下落率は4・5%。中心部、旧市街地は継続的な人口流出で値下がりが続き、郊外は大規模な分譲住宅地の供給圧力を受けて、安値での取引が見られるという。

 函館市周辺の平均価格は、北斗市の住宅地が2万8200円(下落率3・9%)、商業地が5万2000円(同5・5%)。七飯町の住宅地が1万9800円(同3・6%)、商業地が3万4500円(同5・2%)だった。 桧山管内の最高価格は商業地が江差町中歌町59の2内の4万4500円(同4・3%)、住宅地が同町豊川町106の1外の1万8800円(同4・6%)だった。

 全道平均は住宅地が1万9600円(同4・1%)、商業地は6万3200円(同6・1%)だった。

 基準地価は公示地価とともに、一般の土地取引の指標とされる。渡島は昨年度から1地点減らし76地点、桧山は変わらず29地点で調査が行われた。

提供 - 函館新聞社




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