ゆめぴりか 期待の初収穫

update 2009/10/8 14:41

 【森】今秋から本格販売される道産米の高級新品種「ゆめぴりか」の収穫が、渡島管内で唯一作付けされている森町内で本格化している。秋晴れの下、同町駒ケ岳の小原浩吾さん(58)の水田でも7日、コンバインで黄金色に色付いた穂の刈り取り作業に追われた。

 ゆめぴりかは今季から本格栽培され、粘りと軟らかさのバランスの良さが特徴。新潟の魚沼産コシヒカリに匹敵する食味とされ、道産米の新エースとして期待を集めている。今年は全道で3000ヘクタールに作付けされた。

 町内では昨年の試験栽培を経て、今季は計約20ヘクタールに作付け。小原さんは5月中旬に3・4ヘクタールの水田でゆめぴりかを植え、9割程度が実ったという。台風の接近や初霜に備え、8日までの2日間ですべて収穫する。

 7月の長雨と8月の低温でもみに実が入らない不稔(ふねん)も出たというが、小原さんは「収量はやや少なくなりそうだが、初年度だけに味には期待が高まる。町内でも大事に育て、消費者に定着させたい」と話していた。市場には10月中旬から下旬ごろに出回る予定。

提供 - 函館新聞社




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