北海道新幹線 万太郎路盤など工事着工 

update 2010/9/2 11:02

 【北斗】2015年度開業予定の北海道新幹線の万太郎路盤ほか工事区間の安全祈願祭が1日、市三好の工事現場で行われた。新函館駅(仮称)までの区間で最後のトンネルとなる「万太郎トンネル」が含まれ、新幹線はトンネルを抜けた後、南側にある函館湾を挟んで函館山を望みながら、新駅に向かうことになる。

 工事区間は、三好地区にまたがる全長1877メートル。このうち、1160bが盛り土工事などを行う路盤区間で、全長530メートルの万太郎トンネルや橋りょう、高架橋部分計187メートルの工事が含まれる。総工費は30億7650万円で、13年2月に完成予定。同区間の着手で、車両基地を含めた北斗市、七飯町側の13工区のうち、8工区が着手済みとなった。残る5工区も本年度中に発注される見通し。

 安全祈願祭には鉄道・運輸機構をはじめ、道や北斗市、工事関係者ら約100人が参列。神事の後、鉄道・運輸機構道新幹線建設局の名越次郎局長、高谷寿峰市長らがかま入れを行い、玉ぐしをささげて、工事の安全を祈願した。

 名越局長は「目の前で工事が完成に向かっていることが実感していただける」とあいさつ。高谷市長は「新幹線が間近に迫っていると実感している。市も駅前開発や観光振興に力を注ぎたい」と期待感を示した。

提供 - 函館新聞社




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