箱館奉行所入館6万人を突破

update 2010/8/28 11:26

 国の特別史跡「五稜郭跡」に復元された「箱館奉行所」(加納裕之館長)は、29日で開館1カ月を迎える。オープン効果や夏休み期間と重なったこともあり、入館者数は19日に計5万人を突破し、26日現在で計6万3521人と好調に推移。復活した同奉行所は、函館の新たな観光スポット、文化の発信基地として順調なスタートを切った。

 同奉行所は4年の工期を経て6月30日に完成し、7月29日にオープンした。総工費は約28億円。幕末当時、約2700平方メートルあった同奉行所の3分の1に当たる、約1000平方メートルが復元された。

 開館初日はあいにくの雨模様だったが、1245人が来場。オープン5日目の8月2日には1万人を超えた。お盆休み中は多くの観光客でにぎわい、13日からの3日間で1万430人が訪れ、14日は1日当たり最多の4116人が入場した。

 加納館長は「来場者には大広間や、渡り廊下に腰かけて風を浴びながらゆっくりと幕末に思いをはせる楽しみ方が人気のようだ」と話す。また同奉行所の建設過程を映像で紹介するシアターが人気を集めている。来客層は観光客や全国からの修学旅行生のほか、函館市や周辺の小学生が写生に訪れる姿も多いという。同奉行所は「9月のシルバーウイーク以降、客足が落ち着くのでは」とみている。

 今後は市中央図書館など周辺施設と連携して、同奉行所を活用した歴史講座などを考案しているという。加納館長は「今週からアンケート調査を始めた。1カ月ごとにまとめて来館者の声を運営に生かしたい」と話している。所管する市教委は「これだけの人に来てもらいありがたい。秋に向けてまた多くの人に箱館奉行所を見てもらいたい」としている。

提供 - 函館新聞社




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