来春高卒求人 さらに厳しく

update 2010/8/27 13:42

 函館公共職業安定所がまとめた来春の新規高卒者の職業紹介状況によると、7月末現在の求人数は316人で、前年同月比20.6%の大幅減となった。過去10年では2005年に次いで2番目に低い出足となり、「超氷河期」といわれた前年よりも厳しさを増している。 同職安では6月21日から来年3月に卒業予定の高校生を対象にした求人票の受け付けを開始。就職希望者は少子化の影響などで同9.7%減の1083人で、求人倍率は0.29倍と、前年同月を0.04ポイントも下回った。

 7月末までに受理した求人の内訳は、希望者の多い管内(渡島・桧山)が136人で、同29.2%減と最も落ち込みが目立った。道内も同14.3%減の18人、道外も同12.4%減の162人と軒並み前年を大きく下回っている。

 採用選考の解禁は9月16日。同職安は「景気回復の遅れや先行きの不透明さから地元企業を中心に採用を手控える傾向が続いている。例年、管内の高卒求人が出るのは道内、道外に比べて遅めだが、生徒の選択肢を広げるため、早めに求人票を提出してほしい」としている。

 一方、新卒以外の一般が対象となる7月の管内の有効求人倍率は同0.07ポイント上昇の0.36倍で、2カ月連続で前年同月を上回った。新規の求人と求職者がリーマンショック前の08年7月の水準まで回復しつつあり、同職安は「持ち直しの動きがみられるものの、依然として厳しい状況にある」と総括判断を4カ月ぶりに上方修正した。

 雇用の先行指標となる新規求人倍率は前年同月を0.20ポイント上回る0.81倍で、3カ月連続で改善。新規求人が同20.8%増の1905人と3カ月連続で伸びたほか、新規求職者は同8.0%減の2361人で、2カ月連続で前年同月を下回った。

提供 - 函館新聞社




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