高校生集団暴行死から3年、東富岡町会でいじめ根絶集会
update 2010/8/27 13:41
函館市の東富岡町会(石井満会長)は26日、同町会館で「いじめをなくす決意の日」集会を実施した。市教育委員会や町会関係者、民生委員など約40人が参加。3年前に少年7人から集団暴行され死亡した市内の高校3年の少年(当時18)の冥福を祈るとともに、いじめ根絶への決意を新たにした。
参加者全員で黙とう後、石井会長は「このような悲惨な事件は2度と起こしてはならないと強く感じる。半年後には学校を卒業、就職へと人生を歩んでいくはずだった若者の死を乗り越え、いじめの原因となりうる希薄化した人間関係や格差という社会構造の変革に努めたい」とあいさつ。26日の「いじめ・虐待をなくしていく決意の日」を風化させない意志を明らかにした。
来賓あいさつで、市教委学校教育部教育指導課の木村雅彦課長は「3年のときが流れても痛恨の念は消えない。痛ましい事件を風化させないためにも、いじめ防止のリーフレットを作成し各学校に配布している。授業で活用し、いじめ根絶の一助にしたい」と語った。
その後、東富岡町会いじめ虐待相談室での活動が報告され、2009年から相談員8人がローテーションを組み、悩みを抱えた子どもの相談に対応していることが発表された。最後に亡くなった少年への献花式がしめやかに行われた。
集会に参加した長永茂さん(71)は「自分は実践しているが、いじめの兆候に気付くためにも、積極的な声かけの重要性を改めて感じた。このような悲劇は2度と起こしてはならない」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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