函館商工会議所の高野会頭、勇退へ 任期の10月末に 後任に松本副会頭が有力

update 2010/8/26 12:23

 函館商工会議所の高野洋蔵会頭(82)=道水会長=が10月末での任期満了に伴い、4期目となる今期限りで退任する意向を固めたことが、25日までに分かった。関係者によると、後任には松本栄一副会頭(70)=ホンダカーズ南北海道社長=が有力視されている。27日に開かれる常議員会で正式に表明する見通し。

 高野会頭は函館新聞の取材に対し、「年も年だし、これ以上は続けるべきではないと判断した。厳しい情勢の中、函館経済の難局を乗り切れる新たな人に道を譲りたい」と退任の理由を説明。後任人事については明言を避けたが、複数の関係者によると、高野会頭は松本副会頭を推薦する方針という。

 高野会頭は82年10月から副会頭を6期務めた後、任期途中で退任した前会頭に代わって2000年5月から会頭に就任。現在4期目。これまで10年余りにわたり函館経済界のトップとして北海道新幹線の早期開業や観光振興、中心市街地の活性化などに力を注いできた。

 長年の功績をたたえ、同会議所は高野会頭の退任後に初の名誉会頭の称号を贈る見通し。道商工会議所連合会(札幌)によると、高野会頭は道内42商工会議所の現職会頭では最高齢という。

 一方、後任に浮上した松本副会頭は「突然のことで戸惑っている。これまでの実績に加え、北海道新幹線など懸案事項もあるため、高野会頭にはもう少し続けてほしかった」と語り、「函館の地域経済の現状を打開するのは誰が会頭になっても難しいかじ取りを迫られる」と述べた。

 本年度は3年に一度の同会議所の改選年で、今後、新議員の選任などを経て、11月1日に予定されている臨時議員総会で新体制が正式に決まる。

提供 - 函館新聞社




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