函館空襲の悲劇 後世に伝える 万年橋小で戦争体験講話
update 2010/8/25 10:17
函館万年橋小学校で24日、地域住民による戦争体験講話が行われた。函館市北浜町の寺岡祥介さん(80)を講師に招き、4年1組の児童が65年前に起きた函館空襲の生々しい現状を学んだ。
同校では戦争に関する学習に役立てるため、戦争体験者から直接話を聞く機会を設けている。寺岡さんは同校の卒業生で、PTA会長を務めていたこともあり、毎年講師として話をしている。
寺岡さんはまず、5歳の時に体験した函館大火について「まだ幼かったが、家族とともに命からがら逃げ惑った記憶はくっきりと残っている」と話した。15歳の時に体験した函館空襲については「七重浜の親せきの家から函館が爆撃される様子が確認できた。要塞(ようさい)であるはずの函館山からはほとんど砲撃が見られず、米軍機からの攻撃を受け続ける一方だった」と振り返った。
寺岡さんは「戦争は大人同士のけんか。それを武力や暴力を使って解決するのではなく、お互いに話し合いをしなければいけない」と訴えた。
子どもたちは自分たちの住む函館の地が戦争の舞台となったこと事実に驚きながら、平和の大切さを学んでいた。
提供 - 函館新聞社
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