北海道ブランド確立へ初会合 27日に札幌で

update 2010/8/25 10:16

 「北海道ブランド」の確立を目指し、函館や札幌、旭川など道内9都市が観光や新産業振興の分野で連携しようと新たな会議を立ち上げる。27日には札幌市で初会合を開き、各都市が力を入れている取り組みについて話し合う予定で、函館市は「観光を含めた地域経済の活性化につなげたい」としている。

 この会議は札幌市が提唱し、「北海道内都市経済活性化会議」(仮称)として各市の局長、部長級が参加する。豊かな食や水、観光資源など各地がそれぞれ持つ強みを生かすため、協力して事業に取り組む目的。具体的事業としては、各地の特産品を北海道ブランドとして売り出すことや、物産展の共同開催などが想定され、各都市における来年度の予算編成に向けて検討を進める。

 人口10万人規模の市に参加を呼び掛け、3市のほかに江別、小樽、帯広、北見、釧路、苫小牧が参加。室蘭市も参加を検討している。道、道経済産業局はアドバイザーとして入る。

 札幌市によると、同会議は年2回開催する考え。27日の初会合では各市が取り組んでいる事業などを紹介しながら、観光、食資源、環境産業、バイオなどの新産業に関する4部会を設置する方針。同市は「単独の施策には限界がある。関係都市で強みを共有し、資源に高い付加価値を付けていきたい」(経済局)と説明する。

 函館市から参加する備前悟経済部長は「地域としても北海道一体となったブランドづくりに取り組みたい。観光はもちろん、水産加工や機械金属といった基幹産業の振興につながれば」と話している。

提供 - 函館新聞社




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