森町議員定数・報酬削減問題 町長と議長、アンケート結果めぐり応酬

update 2010/8/24 12:20

 【森】議員定数などの削減幅をめぐり、森町長と議会が対立している問題で、佐藤克男町長、野村洋議長が23日、相次いで会見を開いた。佐藤町長はアンケート結果を公表し、「民意の80%以上が町長案への賛意。批判の声や議員案への賛意は真摯(しんし)に受け止める」と述べ、議会に再検討を依頼したことを明かした。一方、野村議長は「二者択一式で、恣意(しい)的な回答を誘導する内容。町民の意見は参考にするが、議会が決めた定数が結果によって左右されるものではない」と反論した。

 アンケートは広報誌8月号にはがきを添付し、▽議員報酬について「議会決議の7・7%削減」か「町長要請の20%削減」▽議員定数について「議会決議の16人」か「町長要請の12人」のいずれかを選択する方式。配布数の21・7%に当たる1632通の回答があり、報酬、定数ともに町長案に賛成の意見が8割となった。

 佐藤町長は、多くの民意を反映する結果として「(未回答者の中には)広報を読んでいない、興味のない人もいるだろう」と述べた。「アンケート費用の公費支出を議員が問題視するのは議論のすり替え。私の意見が通るのであれば、安価で費用対効果の高い手法」とした。

 野村議長は「報酬については現在も審議中。定数削減は町長も出席した議会の場で正式に決定したこと」と町長の手法に疑問を呈する。また、「町民のほとんどが広報を読んでいる。回答率が2割程度なのは『アンケートは返答するに値しない』という判断ではないか」と述べた。

 今後について、佐藤町長は「互いの歩み寄りはあってしかるべき。何もない場合は、首長としてできる範囲での調整をしなくてはならない」と専決処分などを検討していることを示唆した。野村議長は「全面対決ではないが、行財政改革という大事な仕事がある中で、大変な事態。長引くようであれば、議会側として重大な判断をしなくてはならない」とした。

提供 - 函館新聞社




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