美鈴コーヒーの味をカステラに 不二屋本店が発売
update 2010/8/24 12:20
観光土産品卸売業の不二屋本店(函館市西桔梗町)は、コーヒー製造・販売などの美鈴商事(同市上湯川町)のコーヒーを使った「美鈴珈琲(コーヒー)カステラ」を発売した。国内で初めてコーヒーが飲まれた街とされる函館で、道内最古の歴史を持つ老舗コーヒー店の味を広くPRし、新たな函館発祥スイーツ≠ニして売り込んでいる。
同社が今年4月に発売したキャラメル「函館美鈴珈琲キャラメル」(130円)が半年足らずで約4万5000個が売れる大ヒット商品に。今回は第2弾として、古くから親しまれるカステラに着目し、春先から試作を重ねて商品化にこぎつけた。
原料にはアイスコーヒーなどで使われる深めに焙煎(ばいせん)した豆の抽出エキスを使い、口の中にコーヒーの香りやコクが広がる味わいに仕上げた。小麦粉や乳製品も道産素材にこだわり、じっくりと焼き上げることでしっとりとした重量感も出した。
製造は市内の専門業者に委託しているが、手間のかかる工程のため、一日60本程度しか生産できないという。パッケージには1932(昭和7)年に市内栄町で創業した前身の「鈴木商店」の外観写真をあしらい、歴史を超えて受け継がれる伝統の味を表現した。
発売から約1カ月で既に1800個を販売する「驚異的な売れ行き」(不二屋本店営業課)で、9月3―5日に棒二森屋で開かれる「はこだてスイーツフェスタ」にも出品される。不二屋本店は「商品のリピーターを増やし、観光客や市民に長く愛される定番土産に育て上げたい」。
一箱1本(約380グラム)入りで、1260円。市内の美鈴商事の直営店のほか、函館駅前や函館空港などの土産店などで取り扱っている。問い合わせは不二屋本店TEL0138・49・5175。
提供 - 函館新聞社
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