函館への行政視察 増加傾向

update 2010/8/23 10:36

 全国の市町村議会などから函館市を訪れる行政視察が増加傾向にある。本年度は7月末現在で79件に上り、前年同期比19件の増加。6月定例会や7月の参院選後から訪問が相次いでおり、3年前にオープンした「地域交流まちづくりセンター」や、市独自の「人づくり・まちづくり事業」などに関する視察が多く、市の各種施策が高い関心を集めているようだ。

 市議会事務局によると、行政視察は市町村単位の会派や委員会単位で訪れるケースが大半。青函博覧会が行われた1988(昭和63年)の243件、2076人が訪れたのをピークに、ここ数年は100件台前半で推移している。07年度は129件1082人、08年度は136件988人、09年度は145件1143人。

 同事務局議事調査課によると、近年は旭山動物園や知床の世界遺産、空知管内栗山町で進めている議会改革などが関心を集めていた中、08年の全国市議会議長会で議会改革に関する報告書をPRするなどのアピールを行い、売り込みに努めたという。

 例年の動向として6月定例会後の7月と、9月定例会後の10月に集中するといい、本年度も7月だけで46件、313人が訪れている。1日に受け入れる件数は4件が限度で「断るケースもあるが、経済効果にもつながるだけに、なるべく受け入れるようにしている」(同課)。

 視察目的で多いのは、ハード面だとまちづくりセンター。市民活動のサポートに特化した独特な性格を持つ面から、具体的な活動内容や運営面を見ようと訪れている。ソフト面では市民やまちづくり団体を対象とした「人づくり―」への関心が高い。同課は「インターネットで予備知識を得て来るケースが多い。リーマンショックや新型インフルエンザなどの影響が落ち着き、観光入り込みと同様の動きになっている」と分析、さらなる増加に期待する。

提供 - 函館新聞社




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