中央病院が児童虐待防止委員会を設置
update 2010/8/21 11:18
函館中央病院(函館市本町33、橋本友幸院長)はこのほど、院内児童虐待防止委員会を立ち上げた。児童虐待への対応と早期発見を目的とした専門的な院内組織で、26日にも1回目の会合を開く。同病院は「病院として当事者の支援につなげていきたい」としている。
同病院は新生児特定集中治療室(NICU)を持つ総合周産期母子医療センターとしての機能を持つ総合病院。数年前からの子育て支援にかかわる取り組みの中で児童虐待かかわる対応についても必要と認識し、今年6月から小児科医を中心に有志で虐待防止のプロジェクトチームを立ち上げ、正式な院内組織を目指し検討を重ねてきた。
これまで、けがをした幼児、児童を診察した際に、児童虐待と疑われるケースがあった場合、医師の裁量で児童相談所など関係機関に通報していたが、病院として責任を持った対応をしていくため委員会を立ち上げた。
同委員会は橋本院長を委員長、院内の総合周産期母子医療センターの木田毅センター長を副委員長とし、同病院の小児科や外科、産科などの専門医や看護師、事務職員14人で構成。今後、児童、幼児のけがの診療を通して虐待の疑いがある場合、対応を協議する検討委員会を開き、病院として判断する。今後、虐待の判断材料となる病院独自のチェックリストも作成し、虐待事例に対応するための資質を高めるため、委員の研修会も開く方針。
委員会の立ち上げを推進してきた小児科の石倉亜矢子医師(40)は「院内連携を密にしてスピード感を持って対応していきたい。活動を通して子育てのしにくい状況を少しでも打開できれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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