桧山6町 集中豪雨の農業被害 1億5717万円に

update 2010/8/20 10:04

 【江差】11日夜からの集中豪雨に伴う農業被害は、奥尻町を除く桧山管内6町で1億5717万円(速報値)に上ることが19日までに、桧山振興局などのまとめで分かった。厚沢部町や江差町では、特産のメークインが広範囲で冠水被害を受けており、収穫への影響を懸念する声も上がっている。

 同局のまとめによると管内6町では約130fの農地が冠水。町別の農作物被害は、江差町3086万円、上ノ国町173万円、厚沢部町6920万円、乙部町575万円、今金町4779万円、せたな町182万円だった。中小河川のはんらんや農地の冠水被害が多発した厚沢部川流域の厚沢部・江差の2町で被害が広がった。

 厚沢部・江差の2町では、厚沢部川流域を中心に農地の冠水被害が多発。収穫期を目前に控えたメークインを中心に影響が懸念されている。農業関係者は「これまで経験がないような強い雨だった。畑の浸水時間が長かった」と話した。水は12日から14日までに引いたが、畑にたまった水が抜け切らず、土中でメークインの腐食が進む恐れがあるほか、掘り出したメークインが一部で流出する被害もあった。また、冠水被害を受けた露地栽培のカボチャなどへの被害も大きいという。

 桧山南部では16日以降、天候が回復しており、メークインの栽培農家は「畑の土が早く乾燥して被害が最小限に食い止められれば」と話し、天候の動向に神経をとがらせている。

提供 - 函館新聞社




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