専門家委を函館で初開催…縄文遺跡群
update 2010/8/19 13:06
「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界遺産登録に向けた基本コンセプトを整理する「第4回縄文遺跡群世界遺産登録推進専門家委員会」(委員長・菊池徹夫早大教授)が23日、函館市で開かれる。全国の考古学者ら7人でつくる委員会で、函館での開催は初めて。
同委員会は同遺跡群の世界遺産登録に向けたエリアや縄文文化の定義、遺跡の位置付けなどの考え方を統一するため昨年6月に設置された。同委員会で示された考え方は国に提出する推薦書に盛り込まれる。また北海道や青森県など関係道県の担当課長らでつくる、「縄文遺跡群世界遺産登録推進会議」に意見を述べる役割も担う。
同委員会には6人の専門委員のほか、文化庁や関係道県、遺跡が所在する12市町の担当者が顔をそろえ、函館市からは阿部千春市教委生涯学習部参事らが出席する。
今回は22日から、大船遺跡(函館市)や鷲ノ木遺跡(森町)など道南の対象遺跡を視察するほか、魚の骨や土器などを廃棄していたといわれる「貝塚」を持つ各遺跡所在地の担当者が、調査研究成果の報告を行う。また第1―3回委員会で議論を重ねてきた、同遺跡群全体の考え方も議題に上る予定。
同遺跡群は道南のほか、青森県の三内丸山遺跡、岩手県の御所野遺跡、秋田県の大湯環状列石など15遺跡で構成。2008年9月に世界遺産暫定リスト入りした。15年度の本登録を目指している。
また同委員会が開かれる函館市役所では、1階市民ホールで大船遺跡出土の土器や、世界遺産登録へ向けた取り組みなどを紹介する「北の縄文パネル展」(渡島総合振興局、市など主催)を開いている。24日までで、午前8時45分―午後5時半。
提供 - 函館新聞社
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