リヤカー引き全国ごみ&笑顔拾い

update 2010/8/18 09:34

 【七飯】リヤカーを引いて沿道のごみを拾い歩きながら全国を旅している熊本県宇土市の上村剛さん(35)が17日、七飯町に到着した。6月に東京を出発し、ゴールの札幌を目指す旅も67日目。上村さんは「初めての北海道。おおらかなイメージがあり、期待しています」と話し、各地で出会う人々の笑顔も拾い集めている。

 上村さんは地元でボランティア活動を行うNPO法人「青年協議会」の代表理事。08年から「人拾いとごみ拾いの旅」を始めた。地元九州全県を踏破した後、昨年は、熊本から大阪、大阪から東京までの約1800キロの旅を達成した。ごみ拾いと合わせて、各地の難病連と協力して、難病支援活動に理解を求める啓発の取り組みも行っている。

 今回は、6月12日に東京・明治神宮前をスタートし、東北の太平洋側を北上。今月15日にフェリーで函館に到着した。16日は同市内で休養に充て、17日に旅を再開した。東京から青森までの約890キロの道のりで集まったごみは、空き缶約4300本、ペットボトル約3500本、燃やせるごみは約150袋(60リットル換算)になる。

 上村さんのリヤカーはごみを積むと重さ約200キロになる。目に付いたごみを火ばさみで拾いながら進むため、日が暮れるまで歩いても、1日に進める距離は15─20キロが限界だ。「空き缶ひとつで捨てた人がどんな人か分かる。新しいごみが多い場所は掃除が行き届いているということ。厳しい自然環境の北海道は、環境問題にも厳しいのでは」と話す。

 18日は、国道5号沿いを進み森町を目指し、今後、噴火湾沿いを北上しながら、9月11日に旅を終える予定。上村さんは「『根性あるね』ではなくて『根性いいね』と言われたい。根っこの部分が良くなっていけば、いろんなことが良くなっていくはず」と話し、こつこつと歩みを進めている。

 上村さんの活動は、青年協議会ホームページ(http://seinen-kyougikai.jp/wp/)で確認できる。

提供 - 函館新聞社




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