姥神大神宮渡御祭・下町巡行

update 2010/8/11 11:02

 【江差】姥神大神宮渡御祭は祭礼2日目の10日、繁栄を極めた北前船時代の情緒を伝えるいにしえ街道≠ネどをめぐる下町巡行が行われた。

 早朝から夏空が広がった江差町。最高気温が28・9度に達する中で渡御行列が巡行を開始。猿田彦命を先頭とする同神宮のみこし行列に13基の山車が付き従い、いにしえ街道沿いの街並みを練り歩いた。山車行列の先頭は、戦国武将・伊達政宗の人形を飾った、新地・緑丘・円山町の「政宗山(まさむねやま)」が務めた。羽織やはんてんを身にまとった大勢の祭人は「結構なお祭りです」とあいさつしを交わしながら、沿道の家人からご祝儀を受け取ったり酒や料理のもてなしを受けた。

 午後8時すぎには、色鮮やかな灯火に彩られた山車が愛宕町商店街に勢ぞろい。沿道にはにぎやかな調子の祭ばやしとともに勇壮な掛け声が響き渡り、祭礼の熱気は最高潮に。同10時過ぎからは、巡行を終えた3基のみこしを同神宮の拝殿に納める「宿入之儀(しゅくいれのぎ)」も行われ、大勢の観光客を魅了した。

 祭礼3日目の11日は上町巡行。渡御行列は正午前に同神宮を出発し、漁師町の面影を残す、津花、海岸、南浜、柏町を経て、高台の陣屋、茂尻の各町をめぐる。日没後には、上野町や本町などの市街地を巡行。午後9時ごろには新地町の繁華街にすべての山車が横一線に並び、3日間の祭礼は壮大なフィナーレを迎える。

提供 - 函館新聞社




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