華やかに 鮮やかに 姥神大神宮渡御祭開幕
update 2010/8/10 12:51
【江差】道内最古の伝統を誇る姥神大神宮渡御祭が9日に開幕した。10・11の両日には、同神宮のみこし行列に13基の山車が付き従った渡御行列が町内を巡行。沿道では、色鮮やかな時代絵巻≠ェ2日間にわたり繰り広げられる。
祭礼初日の9日は時折、小雨に見舞われるあいにくの空模様だったが、午前11時過ぎには27・8度の最高気温を観測。うだるような蒸し暑さの中、13基の山車は正午過ぎから同神宮に赴き「魂入れ」の儀式を行った。各町内に戻った山車は優雅な祭ばやしを奏でながら街並みを巡った。
戦国武将・加藤清正の人形を飾る本町地区の「清正山(せいしょうざん)」は、山車や人形を雨よけのビニールで覆い準備も万端。清正公の家紋を染め抜いた、水色のはんてんに身を包んだ子どもたちが、額に汗を浮かべながら「エンヤ!エンヤ!」と、元気な掛け声を合わせて懸命に山車を引いていた。
10日の「下町巡行(したまちじゅんこう)」は、渡御行列が歴史情緒があふれるいにしえ街道≠ネどを巡る。午後8時過ぎには、この日最大の見せ場となる愛宕町商店街に山車が集結する。同10時からは、たいまつの炎に彩られた3基のみこしを同神宮の社殿に収める「宿入之儀(しゅくいれのぎ)」も執り行う。11日は「上町巡行(うえまちじゅんこう)」が行われる。
提供 - 函館新聞社
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