部員7人 伝統守る 珠算の甲子園≠ナ入賞
update 2010/8/8 12:30
千葉県で3日に開かれた全国高等学校珠算競技大会(全国商業高等学校長協会など主催)で、函館商業高校珠算部(宮谷真弥部長)が珠算・電卓の両部門で入賞した。珠算の甲子園≠ニも呼ばれる大会に向けて、部員7人が切磋琢磨(せっさたくま)してきた成果が表れた。秋には3年生5人が引退し、部員は2年生2人だけとなるが、3年生は「珠算部の長い伝統を継いでほしい。わたしたちも応援していく」と期待している。
同大会はそろばんや電卓を使い、見取り算と応用問題2つの総合得点を競う。
5月末の全道大会団体戦で同校は電卓、珠算それぞれで優勝、準優勝に輝き、個人戦でも両部門合わせて7人全員が入賞。珠算部門に126校300人、電卓部門に82校186人が出場した全国大会では、団体競技でそれぞれ16位、9位に、個人競技でも3年の新井田琴江さん(17)が入賞するなど大健闘だった。
部員7人は、全国大会で2度の優勝経験を持つ谷口真一教諭(33)の指導で週6日、練習問題に専念。谷口教諭自らが作った難易度の高い応用問題と毎日向き合い、大会で実力を発揮した。
しかし、この秋に活動を引っ張ってきた3年生が引退を迎える。谷口教諭が顧問になった2008年の秋も、現在の3年生2人だけだった。少ない人数で互いを励まし合う苦しい時期もあったが、やがて部員が増えると夏の大会に向けた意欲も増してきた。
3年生の宮谷部長(18)は「入賞できたのは谷口先生のおかげでとてもうれしい。部活を離れても応援していきたい」と語り、2年生の光森愛香さん(16)は「来春は新入生を積極的に勧誘して全国大会を目指したい」と張り切っている。
谷口教諭は「全員が最善を尽くした結果で悔いのない大会になったのでは」とし、「珠算部は120年もの歴史がある。新入生が入ったら、そこからまた地道に頑張りたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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