真夏日続く 函館で33度、観測史上4位、ビアガーデンにぎわう
update 2010/8/7 10:48
6日の道南地域は、太平洋高気圧に覆われ暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、各地で真夏日を観測した。5日に最高気温30・4度を記録した函館は、この日も午前中から気温が上昇し、午前11時49分に今季最高で観測史上4位となる33・0度を記録した。
函館海洋気象台によると、函館のこれまでの最高気温は1999年8月14日に記録した33・6度。このほか木古内が観測史上1位となる34・1度となったほか、厚沢部鶉で33・1度、北斗33・0度、森32・2度、せたな32度、八雲31・9度、奥尻31・8度、松前30・7度、今金30・9度、江差で30・4度だった。
函館市消防本部によると、6日午後5時までに40代男性と40代女性、60代女性の3人が熱中症の疑いで市内の病院に救急搬送された。いずれも軽症で命に別状はない。市立函館保健所によると、熱中症の予防にはのどが渇いたと感じる前の水分補給が大切といい、「就寝前にしっかり水分をとってほしい」と呼びかけている。改行 函館海洋気象台によると、7日も函館は最高気温が30度を超える予想で、13日ごろまでは27度以上の暑さが続くとみている。
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連日の暑さでにぎわいを見せているのがビアガーデン。函館市梁川町のホテルテトラでは、300人を収容できるスペースが連日満員の状態。同ホテルでは「きょう(6日)は事前予約で埋まっているため、当日に問い合わせがあった数組を断らなければならなかった」とうれしい悲鳴。
また冷房の効いた涼しい室内でスポーツを楽しもうと、ボウリング場も例年以上の人出。函館市昭和のオークランドスターボウルでは、夏休み期間に入ってから家族連れや学生たちの数が目立って増えている。ただ、5日に比べると6日の人出は少なめで、「あまりに暑すぎて外出するのを控えているのでは」とみる。
暑さの影響を受けるのは人間だけではない。ロードサービス大手の日本自動車連盟(JAF)の函館支部(函館市西桔梗町)によると、今年はバッテリー上がりやオーバーヒートに対する出動が増えている。ただ一番忙しくなるのは帰省ラッシュに当たる8月15日前後で「慣れない長距離ドライブをする時は、事前の点検をしっかりしてほしい」と訴えている。
一方、市内の家電量販店では、猛暑特需とも言える状況に。函館市亀田本町のコジマNEW函館店では7月上旬から3000円以下の小型扇風機が爆発的に売れているという。同店は「除湿機も飛ぶように売れ、店に在庫がない状況が続いている。昨年冷夏だっただけにその反動なのかも」と驚いている。
提供 - 函館新聞社
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