小型機墜落 尾根で左翼衝突か

update 2010/8/3 10:45

 【福島】中日本航空(愛知県豊山町)の小型飛行機(セスナ206式)が福島町の山中に墜落し、乗員2人が死亡した事故で、道警は2日、同社社員2人立ち会いの下、業務上過失致死容疑での現場検証を始めた。機体の破損状況や事故原因などを詳しく調べるとともに、近く同社本社に捜査員を派遣し、家宅捜索を行う。

 道警はこの日、機体の散乱状況や現地の地形などを調べるため、捜査員に測量業者らが同行して現場検証を実施した。道警などのこれまでの調べによると、知内町内での目撃情報や現場の樹木の状況などから、事故機は、本来の飛行経路とは異なる同町方向から南側にある福島町側に向かい飛行したとみられる。

 一方、国土交通省運輸安全委員会の航空事故調査官2人も同日、地上からの調査を実施した。尾根にある直径約40センチ、高さ10メートルぐらいの樹木に左の主翼が裏返った状態で絡んでいるのを確認。その位置から北側約50メートルに枝の折れた立ち木があり、右の翼端部分を見つけた。尾根より南側の急傾斜の位置にあると思われる右の主翼や胴体部分は確認できなかった。立ち木に絡んだ左翼の前部分には衝突した跡や、木にも皮がめくれた跡が残っていたという。

 小松了調査官は「急斜面の上からのぞき込んでももう一つの翼(左翼)や胴体部分は確認できず、散乱状況そのものが分かっていない。左翼のあった尾根に胴体が落ちたとしても、滑落したことも考えられ、衝突の勢いで機体がどのような飛び散り方をしたかはわからない」と話した。北から南に向かっていた飛行経路の可能性について「可能性がないわけではないが、結論には行き着いていない」とするにとどめた。

提供 - 函館新聞社




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