09年度の渡島管内観光客数が最低
update 2010/8/2 12:11
渡島総合振興局は、2009年度の渡島管内観光客の入り込み数と訪日外国人宿泊者数を発表した。観光客数は924万7500人で、08年度の973万5800人を48万8300人下回り、対前年比5・0%の減少。現行方法で調査を始めた1997年以降、最少となった。世界的な経済不況や新型インフルエンザ流行などで、観光への消費者意識の冷え込みが大きく影響した。外国人宿泊数は中国からの観光客が大幅に伸び、本年度も好調だという。
いずれも速報値。前年度を上回ったのは、松前、福島、知内、木古内、鹿部、森、八雲の計7町。伸び率が最高だったのは木古内町で、34・0%増の3万8200人。大型駐車場完備のサラキ岬公園チューリップ祭り、海産物販売会など風光明美を生かした催しが効果を上げたとみられる。「道の駅」がオープンした松前町も対前年比16・5%増の56万3800人。知内町が同10・2%増の12万4500人、福島町6・9%増の7万3200人と渡島西部で軒並み増加。同振興局は、高速道路のETC休日特別割引や道縦貫自動車道落部IC開通が加わったことなどが主な要因と分析する。
一方、前年度を下回ったのは函館市と北斗市、七飯町、長万部町。函館市は22万9900人減の433万1900人、北斗市が5万8900人減の59万3500人、七飯町は17万3400人減の165万8500人、長万部町が16万6800人減の46万4700人だった。
新型インフルによる国内外ツアー客・修学旅行の自粛や景気低迷による旅行控えなどが響いたという。
訪日外国人宿泊数は14万4211人で、同2・3倍となった。08年度と同じく、台湾が7万3621人と最も多い。次いで韓国が3万1102人、中国が1万846人、香港9698人、シンガポール5564人。宿泊実数は8万1586人増だった。
増加の背景として大型の4宿泊施設が今調査から加わったこと、中国の経済状況の回復、訪日個人観光査証(ビザ)の受け付け開始が大きな要因で、同振興局は「中国の一大旅行シーズンの旧正月などに増えた。本年度も好調で、駒ケ岳登山や函館競馬場のリニューアルなどがプラス材料。箱館奉行所のオープンも好材料となるはず」と話している。
提供 - 函館新聞社
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