奉行所核にまちづくり オープン記念で講演会とフォーラム
update 2010/7/31 13:31
国の特別史跡・五稜郭跡内で140年ぶりに復元された、箱館奉行所のオープンを記念した講演会とフォーラムが30日、函館市五稜郭町の市中央図書館で開かれた。復元に携わった有識者の講演やディスカッションを通じ、奉行所を核とした五稜郭地区のまちづくりについて考えた。
同地区の各種団体など、官民一体で企画、運営している「箱館奉行所 復活祭」の一環として開催され、約150人が集まった。
最初に、昭和女子大国際文化研究所顧問の平井聖氏が「建築史から見た奉行所の存在意義」と題して講演。往時の雰囲気を再現するため「コンピューターを使い、4色ある瓦をいかにでたらめに配置するか考えた」と明かす一方、今回の復元が以前の3分の1に当たる約1000平方メートルにとどまった点から「第2、第3の工事に期待したい」と述べた。
続いて行われたフォーラムでは、道立函館美術館の中江修館長、市芸術ホールの市川須磨子館長、市中央図書館の長谷部一弘館長、市北洋資料館の遠山孝一館長と、新都心五稜郭協議会の中野豊会長がパネリストとして参加。
各施設それぞれの現状と今後の展望を話す一方、五稜郭地区の課題として「駐車場が少なく、ゴールデンウイークはホールの使用に空きが出ている。企業の駐車場など、時間を区切って利用できないか考えている」(市川氏)「各施設でイベントがバッティングしないよう、早めの情報交換が必要」(長谷部氏)などの意見が上がっていた。
提供 - 函館新聞社
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