食中毒警報、例年より早いペース 湿度にも警戒を
update 2010/7/30 09:50
暑い日が続き、道南でも食中毒警報の発令が相次いでいる。29日、市立函館保健所はことし5回目、渡島保健所は同6回目となる警報を発令した。両保健所は「例年より早いペースで回数も多い」として、食品を扱う際の衛生管理の徹底を呼び掛けている。
函館市内の警報発令は、2006年度が12回(27日間)、07年度は10回(22日間)と比較的多かったが、過去2年間は08年度3回(7日間)、09年度2回(6日間)と少なく推移。各年の最初の発令日は、早い年でも7月下旬からで、多くは8月に入ってからだった。
ところがことし、状況は一変。最初の発令が比較的早い5日だったうえに、7月だけで5回(14日間)の高頻度で発令し、06年度以降では極めて食中毒の危険が高い状況となった。市立函館保健所は「気温が高い日が続き、発令基準の一つ『最高気温が28度を超える』を満たした日が多かった」と説明。渡島保健所も同様の状況で、例年より頻度が高いことから、いつも以上の注意を促している。
29日に発令した警報は、函館市内と渡島管内全域が対象。期間は同日午後1時から8月2日午後1時まで。今回の発令理由はこれまでと異なり、雨天の影響から、湿度が85%以上となる場合に該当した。
市立函館保健所は「気温があまり上がらなくても、高湿は細菌にとって絶好の繁殖環境。細菌の毒素は加熱しても消えないので注意して」と、調理前や食事前にきちんと手を洗ったり、食べる前の加熱や保存時の冷却などに気を使うよう求めている。
提供 - 函館新聞社
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