道南でも安堵広がる 口蹄疫非常事態全面解除で
update 2010/7/28 11:34
宮崎県が27日、口蹄疫(こうていえき)の「非常事態宣言」を全面解除したことを受け、道南地域の関係者にも安ど感が広がっている。しかし、感染源が特定されておらず、観光シーズンの最盛期を迎えていることなどから、道は引き続き防疫対策を継続する方針。対策本部を設置している道南各市町も国や道の指針に従い対応する。
道は27日付で、宮崎県の隣接3県(熊本、鹿児島、大分)の偶蹄類の移入制限を解除。宮崎県に対しての移入制限は継続する。事態は終息に向かうが、道は「今後、人や家畜の出入りが活発化されることが予想されることから引き続き防疫対策を強化する」(渡島総合振興局)と引き締める。
道と同様、対策本部を立ち上げた道南の各市町も道と足並みをそろえて対応する。大沼地域を中心に乳牛・肉牛など1万頭を保有する七飯町は、5月21日から城岱牧場を通過する町道「城岱スカイライン」を封鎖しており、「道と連動してきた経緯があるので今後も同様の対応をしていきたい。終息時期によっては、今季はこのまま町道を閉鎖することもあり得る」(農林水産課)としている。
市営牧場のあるきじひき高原への通過を一部通行止めとしている北斗市も「国、道の動向を見つつ、酪農・畜産農家の意向も踏まえながら解除する時期を決めたい」(農政課)、函館市も「道の基本方針を待ち対応したい」(市農政課)としている。
七飯町酪農組合の小森久司組合長は「終息するまで安心はしていないが、非常事態宣言の1日も早い解除を望んでいた。今回を教訓に牧場に出入りする業者も含め防疫対策をしっかりしていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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