「最後の夏、有終の美を」南茅部高陸上部唯一の部員、張磨君

update 2010/7/28 11:34

 南茅部高校(溜雅幸校長、生徒100人)陸上部の唯一の部員、張磨怜矢君(17)の熱い夏が始まった。8月の全道大会出場に向けた調整に余念がない。「高校生活最後は有終の美を飾りたい」と炎天下のグラウンドで汗を輝かせている。

 張磨君は高校3年間、陸上部に所属し、これまで各種大会に出場。冬場は雪のグラウンドを走りこみ、黙々と練習をこなし、全力で競技にぶつかってきた。生徒会長でもあり、文武両道を貫く。

 努力が報われ、今年6月の高体連で全道大会に出場を果たした。400メートルと400メートルハードルにエントリーしたが予選敗退。この大会で引退するつもりだったが「ただ悔しさだけが残って、もう一回チャンスが欲しかった」と、夏の国体道予選に出場することを決心した。

 夏場は勉学以外にコンブ漁で多忙を極める。毎日、午前3時に起きて、通学時間ぎりぎりまで近所のコンブ漁の手伝いに汗を流すという。

 陸上の練習は放課後、夏休み中はコンブの仕事の合間を縫い、グラウンドに駆けつける。

 坂下嘉章教諭と牛島義昌教諭が指導し、走法の確認を徹底する。「いまの走りは良かった。もう少し力みを抑えてみるともっと良くなるぞ」と熱い視線で張磨君の姿を見守る。

 全道大会の「国民体育大会陸上競技大会北海道選手選考会」は8月21、22の両日、帯広の森陸上競技場(帯広市)で開催。学校関係者は「一人でも頑張れば何事もできるという姿勢を、いつも後輩や同級生に示してくれている。最後の大会はいい結果を期待したい」、張磨君は「調整は順調。いつも通り、気持ちを落ち着かせて大会に臨みたい。高校生活最後の夏を充実させたい」と目を輝かせる。

提供 - 函館新聞社




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