函館どつくで新造船進水式

update 2010/7/27 13:14

 函館どつく函館造船所(函館市弁天町)で26日、本年度3隻目の新造船「EMMA BALKER(エマ バルカー)」(約1万9850トン)の進水式が行われた。夏休み期間とあって地元の親子連れら約500人が見学に訪れ、巨大な船体の門出に歓声を上げた。

 新造船はデンマークの海運会社が発注した全長175・5メートル、幅29・4メートルの貨物船。函館どつくが開発した「スーパーハンディ32」と呼ばれる独自の船型で、水深の浅い港でも出入りできるよう喫水が浅く、船底が幅広いのが特徴だ。改行 今回は船名の由来となったデンマークの少女(7)がロープを切断して船首のくす玉を割ると、深紅と朱色の巨大な船がテープをなびかせながら函館港に向かって勢いよく進水。見物に訪れた市内鍛治2の大島義男さん(83)は「生まれて初めて見たけど、迫力に圧倒された。船に函館の景気も運んできてもらいたい」と話していた。

 同船は今後、内装工事などを済ませ、9月上旬に船主に引き渡される。函館どつくでは現在、同型の貨物船に特化して年間8隻体制で新造船を建造し、2013年度末までの受注が決まっているという。次回の進水式は9月8日の予定。

提供 - 函館新聞社




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