特別展で青函の土偶”共演”
update 2010/7/25 11:25
縄文時代の宝が函館に集結―。道内初の国宝「中空土偶」が展示される特別展「縄文の至宝―世界遺産をめざす15遺跡と土偶―」(市立函館博物館主催)が24日、青柳町の同博物館で始まった。今回は中空土偶に加え、青森県八戸市出土の国宝「合掌土偶」(複製)もお目見え。世界遺産登録を目指す、道内や北東北の遺跡の出土品も並び、縄文の至宝を心ゆくまで堪能できる。9月26日まで。
「中空土偶」は尾札部町の著保内野遺跡から出土し、2007年6月に国宝に。「合掌土偶」は八戸市の風張1遺跡から出土し、09年3月に指定された。来年秋に予定される「縄文文化交流センター」(臼尻町)オープンに伴い、同博物館での中空土偶展示は今回が最後となる見込み。
会場は国宝2つを中央に配置。自然と共生しながら高度に成熟した採集、狩猟、漁労文化を浮かび上がらせる狙いで、国宝2つを囲むように@じだいAくらし BわざCこころ―とテーマごとの4ゾーンに区分けした。大船遺跡や鷲ノ木遺跡(森町)、青森市の三内丸山遺跡など、世界遺産の候補地入りしている「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」15遺跡の貴重な土偶や土器など444点がずらりと並ぶ。
見学した大学生の小川弥芳さん(18)は「実際に土偶などを生で見ると、模様など細かい工夫がされていることがわかって面白い」と展示物に見入っていた。同博物館の田原良信館長は「豪華な展示になった。縄文時代全体がよくわかると思うので見に来て」と来場を呼び掛けている。
観覧料は一般400円、高校、大学生200円。月曜休館。問い合わせは同博物館TEL0138・23・5480。
提供 - 函館新聞社
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