駒ケ岳開山効果、着実に 観光振興に期待高まる

update 2010/7/24 11:52

 【森】駒ケ岳(1131メートル)が6月19日に12年ぶりに開山して1カ月が経過し、20日までに道内外から1500人余りが登山した。周辺の宿泊施設では、登山目的の宿泊者も目立ち始め、登山遠足を実施する小中学校も出てきた。学校などの夏休み期間に当たる24日から8月17日までは登山が毎日可能となり、登山と絡めた宿泊プランやツアーが企画されるなど、地元の関係者はさらに観光振興への期待を寄せている。

 夏休み以外の駒ケ岳登山は土日と祝日のみ可能で、3日前までに届け出が必要。駒ケ岳火山防災会議協議会(事務局・森町)によると、20日までで事前に1999人が届け出をし、1545人が登山した。登山した人のうち、道内からは575人(函館、七飯、森、鹿部を除く)で、道外からも245人が訪れた。

 グリーンピア大沼(森町赤井川)は「宿泊予約を受けた段階で登山者かどうか分からないが、外出時に登山のスタイルで出かける宿泊客を目にするようになった」とし、開山効果を実感。20日からは登山道までの送迎を行う駒ケ岳登山の宿泊パックを始めた。

 同町内のペンションも「個人から10人前後のグループの登山客を受け入れた」と話している。

 学校の登山遠足も行われ、これまで2校が届け出をして実施。そのうちの一つ、道教育大附属函館中は20日に実施し、担当教諭は「生徒の達成感を育み、火山の勉強につながる」と教育効果を口にする。

 森、七飯、鹿部の観光団体などでつくる環駒ケ岳広域観光協議会(堀元会長)は秋に行うイベントで、登山を絡めたツアーを企画。「登山と絡め地元の味覚や温泉などをアピールしていきたい」としている。

 大沼体験観光づくり実行委員会(渡辺邦浩委員長)は8月10、11日に山の植物や火山の解説をする登山ガイド講座を開講する。

 折からの登山ブームも加わり、内外から幅広く親しまれているが、山岳ガイドの資格を持つ函館山楽クラブの丸岡進一会長は「登山のルール・マナーを啓発していく必要がある」と指摘している。

提供 - 函館新聞社




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