警察官の似顔絵名札に【函館】楠本警部補、全中央署員分制作

update 2010/7/23 10:55

函館中央署は、来庁する市民に親しみを持ってもらおうと、全署員に似顔絵入りのネームプレートを導入した。イラストは、同署南茅部駐在所(函館市川汲町427)の楠本徑弘警部補(52)が担当。2カ月間かけて、全署員313人分を描き上げた。署員の間では「似ているだろ」などと話題になり、評判も上々のようだ。

 「小学生のころは漫画家になりたかった」と話す楠本警部補は、現在も趣味で精密なバイクの絵を描くこともある。道警では、長年刑事畑を中心に歩み、犯罪捜査で描いた犯人の似顔絵が逮捕に結びついたこともあるという。同駐在所には4月に着任。ネームプレート用のイラストは当初、所属する地域課員分を担当する予定だったが、画風を統一するため、全署員分を任された。同月中旬から6月中旬まで、勤務終了後にこつこつと描き上げたという。

 1人にかける時間はわずかに数分程度で、1日に50人分を描いた日もあった。300人を超える署員の大半は面識のない人ばかりだが、写真を見ながら、顔の輪郭と髪型の特徴をうまくとらえ、優しい印象となるようにした。楠本警部補は「証言を聞き、悪いことをしている時に見られた顔になる犯人の似顔絵とは違い、和やかな顔を心掛けた。この人はこう笑うだろうと想像して、口元を緩めるようにしました」と話す。

 完成したイラストは、ネームプレートに加工。同署のシンボルマークでもある五稜郭の中央に名字を入れて、ネックストラップ式のホルダーで署員が着用している。鳥井優二署長は「署員の士気や帰属意識を高めて、一体感を醸成する狙い。来庁した市民にも親しみを持ってもらえる」と話している。

提供 - 函館新聞社




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