コンパクトな街づくり明記 函館圏都市計画 見直し案固まる

update 2010/7/23 10:54

2011年度から20年度までの函館市や北斗市、七飯町のまちづくりの決定方針となる「函館圏都市計画 都市計画区域の整備、開発、及び保全の方針」(整開保)の見直し案が固まった。整開保では初めて、今後の人口減少や高齢化を推計で示し、これらを前提とした上でコンパクトなまちづくりを目指すと明記。市街化区域を今後拡大せず現状の中心市街地を充実させ、郊外への大規模集客施設の立地規制を図るとした。

 見直し案では、20年度の人口を国立社会保障・人口問題研究所の08年の調査を基に推定人口を推計。函館市の20年度の人口は、前回05年度の国勢調査時より約4万5000人少ない24万8600人に減少するとし、2市1町全体でも約4万人減の30万4000人とした。

 これらを基に人口減少や高齢化に対応するため、案では今後の方針を「コンパクトなまちづくり」と明確に示した。北斗市や七飯町は新幹線駅周辺の開発を盛り込んだ。

 大規模集客施設は本来建設可能な準工業地域に規制をかけ、これまで以上に立地の抑制を図る。また高齢化を見据えた施策として市電電停のバリアフリー化やバスを含めた低床車両導入を進める。

 市街化区域は適切な市街地規模を維持するため原状範囲を保ち、その中で住宅地や商業地、工業地を配置。JR函館駅前地区を対象とする現行の中心市街地活性化基本計画に、五稜郭・本町地区を加えて、空洞化が進む両市街地の活性化を目指す。今後10年の市街地整備対象は石川稜北・中央両地区、北海道新幹線新駅周辺とした。案は今月末にも道に提出し、来年3月に決定する予定。

提供 - 函館新聞社




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