道南も「暑〜い」 函館、北斗で29・6度今年一番

update 2010/7/22 12:59

 全国で猛暑が続く中、函館・道南地方も21日、厳しい暑さに見舞われた。森町は最高気温30・6度を記録し、2002年3月にアメダスを設置して以来、7月としては観測史上最高に。函館市と北斗市はともに29・6度と今年一番の暑さとなり、市内の海水浴場や公園などは、水浴びを楽しむ子供たちでにぎわった。一方、保健・医療関係者は熱中症や食中毒などへの注意を呼び掛けている。

 函館公園では、噴水で遊ぶ家族連れが目立った。家族で訪れた国の華幼稚園年中の西尾優吾ちゃん(4)は「暑くても水遊びが楽しいから夏が大好き」、妹の優那ちゃん(1)も笑顔だった。昭和公園の水辺でも、子どもたちが水をバシャバシャと掛け合うなど遊びに夢中だった。

 “暑さ現象”は観光スポットでも。元町14の「甘味処花かんろ」では午前中だけで20個以上のかき氷が売れ、観光客は汗をかきながら、冷たい氷を口に運んでいた。店主の山田照子さん(77)は「暑さのせいか『アイスクリームよりもかき氷の方が食べたい』というお客さんが多かった」と話していた。

 こうした中で心配されるのが熱中症。函館市消防本部によると、昨年は疑いを含め3件の搬送があったが、今年はまだないという。熱中症対策として市内の医療関係者は「水分補給と体調管理をしっかりして、涼しい場所で過ごしてほしい」と呼び掛ける。また、屋内でもなりやすく、特に子どもや高齢者には十分配慮する必要があるとしている。

 渡島保健所と八雲保健所は21日、両保健所管内全域に食中毒警報を発令した。発令期間はともに23日午前9時までの48時間。最高気温28度以上が予想されるため、食品の取り扱い注意や衛生管理の徹底を呼びかけている。「手洗いの励行や食品の低温保存、調理でのしっかりした火通しが大事。生鮮食品はできるだけ早く食べて」と担当者。

 函館海洋気象台によると、22日以降の天候は崩れる見通し。25日まで雨が降りやすい日が続き、気温も高めで蒸し暑さが残るという。

提供 - 函館新聞社




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